四国1~~Wonder land

四国に抱くイメージって何だろう。

 

吾は坂東~陸奥の貧しい民なので、ガキの頃はそこは遥か彼方の肥沃な島と言う感じだった。

船に乗船しなければたどり着けない場所。

 

しかし本四架橋が実際に施工~完工になり、開通の便りが聞こえてきて、えっ?ケッタ(チャリ/自転車)で渡れるの?(しまなみ海道)、将来は新幹線が走るんだよね(瀬戸大橋)、等々色々な情報を耳にした。

 

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初めて神戸から明石海峡大橋を通過したのは、、、ラジオの紅白(猪苗代湖ズ≒東北震災直後の年越し)を聞きながら遍路ヴァージンの時だった。

当時は一之宮巡礼onlyであり一之宮と別表神社巡礼をベースに、グリコのキャラメルのオマケ気分で遍路を発心したのであった。

 

発心時に手にしたのは閏年の「初」逆打ち納経帳。それが吾の心を狂わせる。いや、軌道修正させた。

 

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当時裁判を複数抱え、胃に穴が空くほど(という形容が最適)の生活だった。

最終的に吾が持つ権利と財産を全て放棄した上で負債を抱えた時、バブル期の申し子なので未練はあったが、それを決断したのは遍路満願の心であった。

 

詳細は後日に譲るけど。

 

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順打ちならばどこで聞くのだろうか、衛門三郎伝説を。

彼同様な経営をしていたから愛媛の51番石手寺は胸に痛い。

12番焼山寺への道中での大師再会の場所では必ず読経する。

 

そう、衛門三郎氏と吾の関係もこのWonderlandでは大切な出逢いなんだ。

 

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だから過去も含め逆打ち(さかうち)なのである。

 

アウトドア派ライターの登竜門は四国遍路記であるのは腑に落ちないが、それによって出立する者も多いのは現実。

 

だからこそ、素直な歩き遍路の文字を漁っている。

 

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思いはたくさんある。

今回歩きお遍路さんとの出会いは極端に少ない。

 

season4は少し異色な巡拝である。

 

誰もが平等に呆気なく壊れやすい"肉体"に"魂"が宿っている以上、それに感謝すべきだし、それを自ら放棄する必要は無い。

 

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亡母への感謝と疫病退散、罹患された方の快癒と、魂へ帰還された方々への鎮魂。

吾に少しでも関わった多くの方の望みはお大師へ届ける覚悟が次への一歩になっています(お節介としても)。

 

南無大師遍照金剛

南無大師遍照金剛

南無大師遍照金剛