SEPIA
イカスミの墨を使ったインク色をセピアと言うらしい。
黒と茶の間の美しい色。
モノクロの写真が色あせてきた色もセピアというと聞いた。
ペンとインクを使い、あえてセピアインクでボンドペーパー(タイピング用紙)に
恋文をしたためていた頃が懐かしい。
吾の中で一世風靡セピアという楽曲軍団はセンセーショナルであった。
渋谷公園通りで演舞しながら徐々に頭角を現しメジャーデビューをする。
バブル前夜、ズートスーツで舞う彼らに惚れたね。
そこから様々に発展していった。
吾は時代の最先端を行く彼らを追いかけた。
メジャーになってからはCDを聞くだけになったが。
だって先着順のチケットぴあでは公演チケット取れなかったから。
★★★
彼らには少し人生が重なる。
「前略、道の上より」は今でも鑑みるものである。
♫波が続くように 時の刻みもまた続く
風も吹き止まぬ 時の刻みも打ち止まぬ
やれこれと返す事のべの中で 何が生きていく 証なんだろうか♫
それはWORLD ORDERに引き継がれているというか
模倣されブラッシュアップしているのかもしれない。
★★★
代表権を持ち、業界任意団体(当時)の一分掌を持つ吾はリーマンショックを起点にあらゆるものが崩壊していった。
そしてトドメは「二番じゃいけないんでしょうか?」の業務仕分けであった。
解雇はせずと思い、時短(雇用調整助成金等の申請)を行いやるべきことを最大限にしたつもりだったが、結局は創業者の意向に沿えなく、あっけなく左遷、そして解雇。
まぁ、スムーズにM&Aできる土壌(品質9Kと環境14KのISO取得)を造った吾を評価せよと思うけど、それは金食い虫だったから言わないよ。
いま、飲食店の方々が同じ苦悩にいることはものすごく解る。
製造業がリーマンショックで苦しんだ過去と同じじゃん。
だから色々協力はしたいけどね。
看板後にふっと一息つける茶菓子を持って行くけどさ。
★★★
そしてこれ。
一世風靡セピア解散間際の上梓だったと思うんだ。
経験というものなんだろうね。
その意味/理解が今の吾の心にぴったり。
★★★
仲の良い屋号で吾を知る者は、下流の石のように丸くなったねと言う。
更に一堂に言うのは笑顔が増えたねって。
転職して大卒給与と同じリーマンでもストレス無い職場は天職かもしれない。
★★★
”どうにか こうにか 辿り着き
ここでもうひと盛り”